加工や組立において、部品や工具の作業位置を指示、案内する為の機器。
治具を使う場合は高度な技術を用いる必要がなく、誰でも簡単に同じ形状の製品を作り出す事ができる。
その為量産には必要不可欠である。また、最近では治具の利便性により、金属加工以外の分野でも多く用いられる。
治具に用いられる材料には、アルミ、鉄、ステンレス、樹脂など様々です。
その中で、強度・熱・磁力・酸化など様々な特性があり値段も相応に変化しますが欲張って無意味に高い材料を選択する場合があります。
本当に必要な特性、必要でない特性を見極めて材料を選ぶ事がコスト削減に大きく関わってきます。
いつもお願いしている取引先の製品・・・ふさわしい機械で加工されていますか?しっかりと管理されていますか?
急な場合などでもしっかりとした対応をしてもらえるかどうかなどを判断する為にも一度は自分の目で見ておく必要があります。
自分で製品に合った治具を設計、製作するのには時間と手間がかかります。材料の選定でも大きく金額が変わる事もあり後のトラブル処理などもあり大変。
治具メーカーにはアフターフォローも万全の会社もあるのでまず、用途・要望・注意点や予算を相談してみましょう。
作業効率や安全面などを考えるとプロに丸投げするのが一番です。
作業工程を考えて『こんな風にできたら作業がやりやすいのに』など『〜たら、〜れば』で諦めていた事を、治具メーカーに投げかけて下さい。治具メーカーもその道のプロ、ノウハウを生かし多彩な発想で何らかの形を示してくれます。
便利で安全な治具ですが、やはりコストは下げたいのが本音。しかし、治具メーカーと言っても全ての部品を製作している訳ではなく、購入する部品もあります。取引先の企業にもよりますが必要以上の値下げ交渉は信頼関係を崩しかねません。
治具を置く場所を治具メーカーに見せる事によって、スペースを有効に使って、より良い治具が出来ます。
また、メーカー側もどういったサイズなら良いのか安心して、治具の製作に取り組める事でしょう。
作業の中で、最も重要視されるのが『安全性』ではないでしょうか?しかし、安全性にばかり気を取られていると、治具の一部が製品に干渉したり、かえって作業の妨げになったりもします。
安全面は重要課題ですが、作業効率も重要な部分です。
作業効率は治具製作の上でも、重要な点です。安全面はもちろんのこと、作業のしやすさや、一定の寸法で組付け等ができなければ、治具の利便性も半減してしまいます。治具はやり方次第で、作業効率を何倍も良くしてくれるので、設計の段階での治具メーカーとの打合わせが重要です。
治具を設計、製作するには、予想以上に時間と手間がかかります。
つまり本来の仕事に費やす時間などを削らなければならなくなってしまう…。やはり、その道のプロである治具メーカーに必要な事を伝えて、設計や製作を丸投げするのが賢明だと言えるでしょう。
量産の基本である『同じ物を、安全に、スピーディーに』を考えると、治具を使う事が基本となってきます。
効率良く…はもちろんの事、一定の寸法で加工や組付けをするには、技術が必要になってきます。しかし、治具を使う事によって、加工や組付け位置を指示してくれるので、技術がなくても同じ製品を作る事ができます。
基板など、製品によっては手を触れてはいけない物、手を触れては危険な物もあります。
その点、治具を使うと、機器が製品を固定し、機器の一部に力を加えれば、加工や組付けをしてくれるので、人はもちろんの事、製品を傷つける事も少なくなるでしょう。
熟練の技術者であっても、工程を抜かしてしまうこともあります。
そこで、一定の工程以外の動作をした場合にセンサーが鳴るとしたらどうでしょう?作業者は工程の再確認をしますよね。治具はそういった、作業の間違いも防ぐ役割も果たします。
同じ作業であっても、人の手で行うとしたら、力加減が一定とは限りません。時には、製品を破損させたりする事もあるでしょう。必要以上の力を加えても、一定の加工や組付けが出来るなら、作業者も管理者も安心して作業が出来ます。
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